骨粗しょう症検診の受診機関リスト


【はじめに】
 平成8年度より、金沢市の女性を対象として骨粗しょう症検診を行っています(金沢市からの受託事業)。骨粗しょう症性骨折は、歩行障害、腰痛や脊椎の変形を起こし、更に消化器症状も生じます。
 骨粗しょう症は寝たきりの大きな原因です。骨粗しょう症の予防は高齢者の健康や自立した生活を維持する上でたいへん重要です。
 人の骨の強さ(骨量、骨密度)は30歳頃を頂点に、それ以後は弱くなります。女性場合、閉経後急速に骨量が減少するので女性は男性と比べて、骨粗しょう症に罹患しやすいのです。金沢市の骨粗しょう症検診はこの事実をもとにデザインされています。是非、骨粗しょう症検診を受けて、ご自身の高齢化対策の一助にしていただければ幸いです。

【骨粗しょう症検診の概要】
 骨粗しょう症検診(1次)の対象者は40歳から70歳(5歳刻み)までの女性が対象者で、問診と骨密度測定を行います。その結果、精密検査が必要であると判定された方は、精密検査(2次検診、健康保険を使用)を受けていただきます。1次検診受診された方の約3分の1が精密検査(脊椎のX線検査等)が必要と判定されています。
 この要精検の判定は、骨量が若い方の骨量の80%未満とされた1次検診受診者が該当します。精密検査では、骨粗しょう症以外の病気が発見される場合もあります。1次判定で要精密検査とされ人は、可能な限り2次検診(精検)を受けて下さい。この精検によって骨粗しょう症かどうかが判定されます。

【28年度検診結果】
 1次検診の対象者は16,795名で、その受診者数は4,566名。受診率27.2%でした。1,359人の方が要精検者と判定されました(要精検率29.8%)。2次検診では、要精検者の内の765名が精密検査を受けられました(精検受診率56.4%)。

【精密検査の結果】
 骨粗しょう症と診断された人は293人、骨塩の減少状態と判断された人は318人、その他の疾患と診断された人は14人、正常と判断された人は 140人でした(骨粗しょう症発見率は6.4%)。

【26年度・27年度・28年度の3カ年次比較】
 対象者数・受診者数・受診率の各項目及び精検受診者・精検受診率・骨粗鬆症発見率は共に概 ね一定値を示しています。対象者数・受診者数・受診率は、各項目共に同レベルの数値でした。また、精検受診者・精検受診率は、各項目ともに同レベルの値でした。現在の検診の安定性や超高齢社会を反映した結果と考えています。

【おわりに】
 骨粗しょう症は、加齢と共に有病率が高まり、特に女性に多いのです。骨粗しょう症の治療は目覚しく進歩しています。もはや加齢現象とあきらめることは有りません。骨粗しょう症は寝たきり状態の大きな原因です。昨日まで元気でも、重度の脊椎圧迫骨折や大腿骨頚部骨折が発生しますと、大変大きな不利益を被ることになります。
 したがって、これらの骨折をできるだけ予防したいものです。「骨量を増やし、骨折を予防できる」とても有効なお薬(内服薬・注射)が、健康保険で使用出来るようになっております。現在の治療目標は、単に骨量を増やす事だけでなく、骨折の予防や寝たきり防止になったといえます。骨粗しょう症検診を受診することで、骨粗しょう症としっかりと向き合い、金沢市民の皆様の骨折知らずの健康寿命が伸びることを願っています。