糖尿病の食事療法


少しずつ暖かくなってきていますが、3月に入って寒の戻りもあると思います。
この季節、特に辛いと感じるのは「冷え性」の方ではないでしょうか。

今回は「冷え性」について何ができるか、食事やその他の面からみてみましょう。

冷え性は万病の元!

実は「冷え性」というのは病名ではありません
では、「冷え性」とは何か?

といった症状があれば「冷え性」と言います。
これらは何らかの病気の症状としてみられることもありますし、原因がはっきりしない場合もあります。

「冷え性」という言葉は、昔は「冷える性分」という意味で用いたようです。つまり「体質」として「冷え性」という言葉を使います。
病名にするなら「末梢血管の血流障害」といったところでしょうか。
血の流れが悪い、という意味で使われるのが「冷え性」という言葉のようです。

冷え性の人は、他のいろんな病気にかかりやすいと言われます。
膀胱炎、胃腸炎、アレルギー性鼻炎・・・・・・などなど、さまざまな病気を引き起こす可能性が指摘されています。

「でも体質だったらどうしようもできないんじゃ・・・?」
と思われるかもしれませんが、あきらめてはいけません。
冷え性を知れば、予防のためにできることもみえてくるのです。

どうして冷えるの?

「冷え」の症状の理由としては色々なことが考えられます。
病気、という面から見ると

といったことが原因として考えられます。
糖尿病では神経障害や動脈硬化による血流障害などで「冷え」を感じることがあります
この場合は適切な治療が必要になってきますから、ちゃんと病院で見てもらうことが大切になります。

他にも「生活習慣」という面から冷えを考えることもできます。

これらの理由から「冷え」が起こることもあります。
特に最近は「ダイエット」や「不規則生活」のせいで体調が悪い、腰や足が冷えるという若い人も多いようです。

生活習慣が原因であれば、それを見直すことで「冷え」なくすることもできますよね?

運動で!

血行を良くしようと考えた時、とりあえず運動は大事です。
体を動かせば、血液の流れも良くなり、新陳代謝も良くなります

理想を言えば、やや早めのペースでの20分のウォーキング!をお勧めするのですが、なかなか時間も取れないですよね。
そういう時は

毎日の生活の中で体を動かすように意識する!
例えば・・・

これだけでも随分違ってきます。
これって糖尿病の運動療法でよく言われることですよね?
糖尿病についての食事や運動は、結局は体にとって良いことをしている事になります。

さて、皆さん現在何か実行されていることはありますか?
「あれと、これと・・・」
いくつ挙げられますか?

これからやってみようと思うことは何かありますか?

食事で!

体に良いものを取ることで、体を温めることもできます。
体を温める食材としては・・・

代謝を良くして体を温める!
唐辛子、コショウ等の香辛料、葱、生姜、にんにくなど
土の中にできる野菜も体を温める!
火を通した根菜類(ごぼう、人参、レンコン)など

といったものがあります。
何よりも偏りのない栄養バランスの良い食事が基本です。この点でも糖尿病の食事と変わらないですよね?

食材ではなく「栄養素」という点で冷え性に効果があるのは、

ビタミンE
血行を良くする働きがあります。
緑黄色野菜、ナッツ類、魚介類などに含まれます
ビタミンC
血液の材料となる鉄の吸収を良くし、毛細血管を強くします。
果物類、野菜類、芋類などに含まれます。

これらのビタミンを取るのも良いですよ。
ビタミン類は「サプリメント」としても売られていて手軽に摂れますが、できれば「温かい食事」として摂りたいですね。

お風呂で!

お風呂に入れば体も温まるし血行もよくなります。
体を温める効果の高い半身浴や手軽な足浴なんかも冷え症には効果的です。

半身浴
温めのお湯(37〜40度)に胸の下まで浸かって15〜30分(胸はお湯につけません)。長めに浸かることで血行が滞りがちな下半身が温まります。浴室の室温は暑過ぎず寒過ぎず。肩が冷えるようでしたらタオルなどを掛けて下さい。
半身で温められた血液は全身をめぐり、体中がポカポカになります。
熱いお風呂は体の表面や上半身は温まるのですが、神経を刺激しすぎたりするので、冷え性の改善には半身浴がお勧めです。
足浴
やや熱めのお湯(40〜42度)のお湯に足首の少し上くらいまで漬けます。
足は温かいのに体は寒い、というこのないように暖かい場所で行って下さい。
寝る前に行うと寝つきが良くなって良いですよ。

半身浴図                   足浴図

体の中からあったまる

気温が低い冬はどうしても手や足が冷えがちです。
手袋をするとか、厚地の靴下をはくとか、マフラーをするなどといった服装でも冷え方は違います。

体を冷やさないことも大切ですが、体の中から温まるように、食事や運動を続けてみてください。

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2008-11-01公開


もりやま越野病院
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