糖尿病教室

糖質の消化・吸収

私達は色々なものを食べています。結果、血糖値が上昇したりするわけですが、食べたものがそのままの形で血液に取り込まれるわけではありません。

私達が食べた食物は、消化器から出るさまざまな酵素により分解(消化)され、体内に取り込まれます(吸収)。

それぞれの食材がそれぞれにいろんなものに分解されますが、今回は主食に含まれ血糖値になる「でんぷんと砂糖」を例に、消化と吸収を見てみましょう。

糖の消化と吸収

  1. 口腔内
    唾液アミラーゼにより一部のでんぷんはデキストリンとマルトースに分解されます。砂糖は分解されません。

    口の中ですでに消化酵素による消化が始まっていますが、例えばお米の1粒をいきなり酵素で分解はできません。
    歯でつぶして形を崩し、ある程度の大きさにしてから分解していきます。
    ですから「良く噛みましょう!」というのは「分解しやすい大きさにしましょう!」の意味でもありますし、口の中にいる時間を長くする事でより分解を促進しましょうという意味でもあります。


  2. 糖質はあまり消化されません。ペプシンという酵素により主にたんぱく質が消化されます。
  3. 十二指腸
    膵臓から出る膵アミラーゼにより消化が進行します。トリプシン・ペプチダーゼ(タンパクの分解)、リパーゼ(脂肪の分解)などの酵素も出ます。
  4. 小腸
    マルターゼやスクラーゼによりブドウ糖や果糖に分解され、小腸上皮細胞から吸収されます。砂糖はここで消化されます。

小腸での吸収

最終的に吸収される「ブドウ糖」や「果糖」は糖の栄養素としては最小単位です(単糖と言います)。
ここまで小さくして初めて体の中に入ってきます。
ブドウ糖が2個くっついた状態を二糖類と言いますが、このサイズでもまだ吸収できません。
薬の中には砂糖などを単糖にしないことで血糖を上げにくくするものもあります。

取り込まれた糖のゆくえ

小腸で吸収されたブドウ糖は血液の流れに乗って、各臓器へ運ばれます。

肝臓
グリコーゲンとして貯蔵
筋肉
グリコーゲンとして貯蔵、エネルギーとして利用
脂肪細胞
中性脂肪として蓄積

以上の臓器はブドウ糖を取り込むのにインスリンが不可欠です。

ここで言葉の違いに注目してください。
肝臓や筋肉では「貯蔵」、脂肪では「蓄積」です。
この言葉の違いが「肥満」になって表れて来ます。

その他
脳・赤血球・腎臓

これらの臓器はブドウ糖をエネルギーとして利用しますが、インスリンに依存せずに利用できます。

こうして食べ物はブドウ糖として各臓器に届けられ、エネルギーとして利用、または貯められていきます。

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2008-11-01公開


もりやま越野病院
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