糖尿病教室


糖尿病の治療ってどういうことだと思いますか? 「薬を飲んでいればいいや」と思っていたりしませんか? でも薬だけでは「糖尿病の治療」とは言えません。では、どういったことが糖尿病の治療かと言うと・・・

身長で見る適正カロリーのグラフ

以上のようなことが糖尿病の治療の原則になります。「規則正しい生活」なんて治療じゃないと思いますか?でも糖尿病は「生活習慣病」とも呼ばれる病気です。生活習慣を良いものにするのは基本的な治療なのです。

さて前ふりが長くなってしまいましたが、今回は「生活のリズムの中で運動をする」ということで「運動療法」についてお話します。

運動の効果は?

「運動するのは面倒でイヤだなぁ」という人は多いと思うんですが、運動はカロリーを消費するだけが目的ではありません。

具体的には、

といった効果があることが実証されています。つまり体の調子を整えるために運動すると思ってください。運動だけでも効果はありますが、食事療法と一緒に行うと効果は倍増です。

どんな運動をしましょう・・・?

病院で勧められる運動療法としては

などがありますね。 これらは「有酸素運動」と呼ばれます。 有酸素運動とは「少し息ぎれはするけど、人と会話をすることが出来て15分以上続けられる」運動です。
長期間続けるものですから、自分の生活の中にうまく取り込めて、続けられる運動を選びましょう。

軽い運動であっても運動の前後には準備体操整理体操をするようにして下さい。 筋肉を柔らかくしてから運動すれば運動中の事故や怪我が防げますし、翌日に筋肉痛になることも減ります。

運動の目的はカロリーの消費だけではありませんが、目に見える数字として消費カロリーがわかると励みになるかもしれません。消費カロリーの出し方は

30分での消費エネルギー表 「1分間のエネルギー消費量(kcal)」に
「あなたの体重(kg)」と「持続時間(分)」をかけたもの
が、「あなたの消費エネルギー量(kcal)」

となります。

「1分間のエネルギー消費量(kcal)」
     ×
「あなたの体重(kg)」
     ×
「持続時間(分)」
     ↓
「あなたの消費エネルギー量(kcal)」

1分間のエネルギー消費量は

早歩き 散歩 体操 自転車こぎ
0.0747 0.0464 0.0552 0.0800

で計算して下さい。
実際に計算してみると、思ったほど消費されていなくてがっかりされる方もいるかもしれません。また「今日はこれだけ運動したから、ちょっとくらい食べてもいいよね」と思っても、そのちょっと運動量ではちょっとの食べ物のほうがカロリーが高かったりします。 運動したからといってその分食事が取れるわけではないのがわかると思います。

それでも、筋力の増強心臓の機能を上げるなどの効果は十分にあります。
何よりも続けることが大切なのです。

病院によっては、まとまった運動の時間が取れなくても「1日1万歩」という目標を立てて歩くのもいいよ、と言われたりするかと思います。
このグラフは、当院の職員が万歩計で測った、勤務中の歩数です。
勤務中の歩数グラフ

「1日、1万歩歩いてね」ということで3日間計測したのですが、1万歩歩いたのは2人だけ。それも3日目には誰も1万歩に達していません。全員の傾向として、最初はたくさん歩いているのですが、2日目、3日目と日がたつに連れて歩数が減ってきているのがわかります。

1万歩歩くにしても、「1万歩歩こう!!」という意志を持ち続けないとなかなか難しいということです。

運動を始めることも運動を続けることも自分の「やろう!」という意志が大切です。
一人だとできなくても、家族や友達と一緒にだったらできるかもしれません。 「食後に一緒に散歩でもどう?」と声をかけてみませんか?

時間やお金に余裕があれば、スポーツクラブなどに通うのもいいですね。インストラクターの人が無理のない運動内容を考えてくれますし、準備運動、整理運動もバッチリです。

「気長に気楽に」
とりあえず、始めてみませんか?

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2008-11-01公開


もりやま越野病院
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