糖尿病教室


今まで糖尿病についてのいろんな話をしてきました。
今回は、ちょっと違った方向から糖尿病についてアプローチしてみましょう。

もし、車の運転中に・・・?

もし車の運転中に低血糖による意識消失発作を起こしてしまったとしたらどうでしょう。
前後の車にぶつかるかもしれません。対向車線に飛び込んでしまうかもしれません。歩道に突っ込んでしまうかもしれません。
結果、他人を巻き込んだ事故を起こしてしまう可能性が高いですよね。
実際に、低血糖による意識消失が原因と思われる事故も報告されています。

こんな法令もあります。

道路交通法施行令

(昭和三十五年十月十一日政令第二百七十号)

(免許の拒否又は保留の事由となる病気等)
法第九十条第一項第一号 ロの政令で定める病気は、次に掲げるとおりとする。
  1. てんかん(発作が再発するおそれがないもの、発作が再発しても意識障害及び運動障害がもたらされないもの並びに発作が睡眠中に限り再発するものを除く。)
  2. 再発性の失神(脳全体の虚血により一過性の意識障害をもたらす病気であつて、発作が再発するおそれがあるものをいう。)
  3. 無自覚性の低血糖症(人為的に血糖を調節することができるものを除く。)

法第九十条というのは「道路交通法」を指します。
施行令は法律で大まかに決めたことの詳細を決めている法令です。

あくまでも低血糖の前兆がわからない「無自覚の低血糖」に限定されています。
「ああ、なんか血糖が低いかも」「ちょっと調子が変だな」とわかる人の場合、すぐに車を路肩に停めるなどして、糖分の補給ができますが、急に意識をなくしてしまう場合はやっぱり危険です。

「自分は低血糖のせいで事故を起こすかもしれない。」
そう思われる方は、やはり他の交通手段などを考えるようにして下さい。またご家族の方も、気をつけてあげて下さい。

事故を起こしてしまってから悔やんでも遅いですよ?

三大合併症のせいで、ちょっと不便だなあ・・・

糖尿病の三大合併症を挙げられますか?

この3つですね。
神経障害や網膜症、腎症が進行すると、自分ひとりでの行動が難しくなったり、日常生活でも色々な助けが必要になったりします。

もしあながた40歳以上であれば、この様なときに「介護保険」が使える場合があります。
介護保険、どの程度ご存知ですか?

一般的な介護保険を利用したサービスは、65歳以上の人で要介護状態あるいは要支援状態にあると認められた人を対象としていますが、特定疾病によって要介護状態、要支援状態になった人は40歳から介護保険のサービスを利用することができるのです。

特定疾患とは・・・?

上記の疾患で、要介護・要支援と認定されれば、介護保険を使って日常生活のヘルプをお願いできるようになります。
訪問介護(ホームヘルプ)、訪問入浴介護、福祉用具の貸与・購入費の支給、住宅改修費の支給(手すり、段差の解消など)、その他いろいろ認定に応じた限度内でサービスが受けられます。

介護保険でサービスを受けたいと思われたら・・・

  1. まず市町村に申請
  2. 認定調査(要介護なのか、要支援なのか、介護レベルは1〜5のどの段階なのかの下調べをします)
  3. コンピュータでの判定、介護認定審査会を経て「要介護認定」
  4. 認定されたら、要望に応じてケアプラン(介護サービス計画)を作成
  5. 実際にサービスを利用

という順番になります(ちょっと手間と時間がかかりますね)
介護が必要と認定されなければ、残念ながら介護保険によるサービスは利用できません
介護保険は市町村単位で認定やサービスなどを取り扱っていますので、詳細や質問はお住まいの市町村へお尋ね下さい。

金沢の介護保険 http://www4.city.kanazawa.lg.jp/23025/index.jsp (2010-09-28修正)
金沢市の介護保険ページ http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/kaigo/index.html

とりあえず最初は病院に聞いてもらっても構いませんので、合併症でお困りの方は一度相談してみてください
もりやま越野病院は「居宅介護支援事業」もしておりますので、申請手続きの代行などもできます。ご利用・ご相談下さい。

病院に行くだけじゃありません

糖尿病の方も、車に乗りますし、家事や仕事もします。
血糖コントロール以外に困ることもでてくるでしょう。

意外な注意点や助かる制度があったりします。
こういう話も知っておくといいんじゃないかと思います。

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2008-11-01公開


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