透析食のコツ


透析食について「何を食べたらいいのかわからない」「メニューが思いつかない」といったご質問を受けます。
透析食=特別な食事
と考えてしまいがちですが、コツさえ押さえれば今までのお食事と同じようなメニューで召し上がっていただけます。
そこで透析食を考える時のコツについて挙げてみますね。

*塩分について*

塩分は血圧を上げてしまいます。透析の方では血圧が高くなりやすく、またコントロールも難しいので、やはり1日に何gといった制限が必要になってきます。
基本は、

ですが、塩は調味料としても必ずと言っていいくらい使用しますので、ご家庭での毎日3食分の調理ではきっちりと計量することは難しいと思います。
ですから、まず舌で薄味に慣れていくということも大事になります。
薄い味でもおいしいと思えるようになれば、使う塩分量も少なくなっていきます。

また、何品かあるうちの1品は制限内で普通に味付けし、残りの品は薄味にするというのもメリハリが利いて良いと思います。

調味料の塩分について

調理法でみる塩分の減少

*カロリーと蛋白質*

主食として、ご飯山盛1膳(1食あたり)
副食として、お魚なら1切・1尾(1食あたり)
お肉ならだいたい60〜80g(1食あたり)

これでおおよそ60gぐらいの蛋白量1600〜1700kcalを摂取していることになります。

もし「お刺身が食べたい!」といった場合は、4〜7切れほどで60〜80gぐらいの量になります。
ですが、「好物なのでもう少し食べたい」といった場合は、
他の2食でたんぱく質系のものを少し控えて、全体でバランスが取れるようにうにしましょう。
(朝昼は蛋白質を少なめにして、夕食でしっかり食べるなど)

お肉が食べたい場合も同様に、1日全体でのバランスをみて召し上がってください。

*カリウムについて*

カリウムは果物や野菜、豆類いも類などに多く含まれていますが、水に溶け出る性質がありますので、調理前に10分ほど水にさらしたり、さっと茹でこぼしたりすることで摂取カリウム量はぐんと減らすことができます。
ですから生野菜などもこのように下処理すれば安心して食べられます。
(でも食べすぎには注意です!)

ちなみに通常私たちが摂取しているカリウム量は、だいたい2000〜2200mgぐらいなので、カリウム量の高い食品に偏った食事内容でなければそれほど神経質になることはないと思います。

もりやま越野病院では、食欲が低下してしまうことが1番の問題であると考えています。
ですから、あまり神経質にならずにおいしく楽しく食べられることがまず第一と思っています。

「これを食べたいのだけれどどうしたらいい?」
「こんなものは食べてもいいの?」
といった日々の食事作りのなかで具体的に分からないことがありましたらお気軽にお尋ね下さい。
食べたいものが食べられるように、できる限りお力になりたいと思っています。

栄養部宛て:kosino@kma.jp

2008-11-01公開


もりやま越野病院 栄養部